あらすじ
教師 × 生徒
私が君を世界で一番不幸にしてあげる。
同性愛者の転校生・白椿は、
転校早々にクラスメイトの変人・貝柄に目をつけられてしまう。
美しいものに固執する貝柄の歪んだ愛情表現でイジメられ、
大人も同級生も信用できず、一人で堪え忍ぶ日々。
そんな中、いつでも真っ直ぐ向き合ってくれる
日向先生の存在が次第に大きくなっていき……。
レビュー
カップリングは先生×生徒ですが、話の主軸は変人クラスメイトと転校生です。
凛とした転校生の白椿くんは自己紹介で自身が同性愛者だとカミングアウトし、浮いた存在に。
そんな白椿くんを一目で気に入ったのが同じクラスで隣の席になった変人・貝殻。
花の美しさは花畑の中じゃ分からない
どんな高価な花瓶に活けたって無駄だ
退廃の荒野に孤独に咲いてなお
変わらない魅力を放っている
それこそ花の美だ
貝殻は芸術品として白椿くんを輝かせるために不幸にすると宣言し、
金で雇った同級生に白椿くんを凌辱させる日々を送る。
かなり厨二病的な思考ですが、絶望の中でこそ輝きを一層強く放つというのは分かる気がします。
また、怒る、悲しむ、苦しむ、泣く、そういった感情が出る時は生を強く感じます。
昔読んだ小説で
「負の表情が魅力的な人は好きですよ、普通の人間だったら醜くなっちゃうでしょう?」※うろ覚え
と言った人がいました。
そういえばこの人も変人でした。笑
しかしなるほどなぁと思います。
先生がひたすらいい人
暴力的描写は薄め
エロシーン
貝殻が残したもの
好き嫌いが分かれる作品だと思いますが、不思議な魅力のある漫画でした。
作画はとてもお上手で描き慣れている感じがしますが、
味と言うにはちょっと雑で画風の安定が見られないので多少落書き漫画のようです。
画風の安定と濃厚さが加わればもっとも好きになりそう。今後に期待です。
ストーリー | ★★★★☆ |
作画 | ★★★☆☆ |
エロ度 | ★★☆☆☆ |
厨二病 | ★★★★★ |
好き嫌いが分かれる | ★★★★★ |
ポチっと押して頂ければ嬉しいです。
『夜はともだち』「SとM」。役割以上の繋がりを求めてはいけない……
あらすじ
ノーマル似非S × 真性ドM
いたぶること、唯一ゆるされた愛しかた。
顔は可愛いのに、無口で無表情でミステリアスな飛田くん。
飛田くんが、実はゲイでドMだと知った真澄(ますみ)は、好奇心からサド役をかってでることに。
プレイの終了は2人の繋がりも解消されるとき。
しかし真澄はプレイメイトという限定された関係以上を期待するようになって──。
レビュー
SMがテーマのお話です。
SM行為自体は以前読んだ『スニーキーレッド』よりすんなり受け入れられました。
(『スニーキーレッド』は『スニーキーレッド』でじわじわと癖になります。)
相手に喜んで欲しいがために、相手が望む行為をするからでしょうか。
Mである飛田くん(受け)を喜ばせるためと、半ば好奇で似非S行為を買って出た真澄(攻め)
飛田くんが「付き合いきれないと思ったらやめてもいいよ
迷惑かけてまで続けることじゃないし」と言っていて、
ふ、ふくざつ~~!!
臆病さか、後ろめたさからの言葉かもしれませんが、
別に相手は真澄じゃなくてもいいと言っているようで(はじめは実際そうだと思う)。
この飛田くん、世話焼きにはたまらない属性であると言えよう……!
私生活において、きっと飛田くんは助けなど求めていないと思いますが、
だからこそ放っておけないタイプの子です。
でも時々(無意識に)特別を感じさせてくれたり、(無意識に)嬉しい言葉をくれたり、
徐々に自分のことを話してくれたりと、心を開いてきてくれて。
魔性なの……? ドMで魔性ってすごいコンビネーション。
風邪を引いた後に飛田くんを訪ねた時に真澄は飛田くんの髪の毛を切るのですが、
その時の飛田くんがいつもより饒舌で、いろんなことを話してくれます。
しかし理由が「溜まってた」というのがドキッときました。
彼なりの誘い方だったか……。
SM行為以外で二人の気持ちが徐々に近づいていってるのが分かるのが、ときめきを感じます。
二人の過ごす時間が穏やかで、SM行為とのギャップに萌えました。
途中、SM行為がひどく虚しくなって、
飛田くんを喜ばせるためではなく自分の苛立ちをぶつける真澄の描写はちょっと辛かった……。
飛田くんが好きだからこその葛藤で、
今まではコントロールできてたはずなのに苛立ちに任せて飛田くんに酷いことをしてしまいそうで、
飛田君に触れるのが怖くなった真澄は最後に自分の好きなように優しく抱き、別れを決意する。
結局、飛田くんはその時イけずにいたので、
きっと真澄は飛田くんに酷くできない自分は側にいる意味がないと思ったんじゃないかなぁ……。
切ない。
ラスト、いつも受け身だった飛田くんが自分から真澄を必死に縋るところがとてもよかったです。
描き下ろしの、本編とリンクした見せ方も素敵でした!面白かった!
最後に!
SMシーンではいつもあまり表情を変えない飛田くんが色づくのが色っぽくてとても可愛い!
ストーリー | ★★★★★ |
作画 | ★★★★☆ |
エロ度 | ★★★☆☆ |
SM度 | ★★★☆☆ |
あったかい | ★★★★★ |
ポチっと押して頂ければ嬉しいです。
『ワイルド・ワイルド・ワイルドライフ』今宵は、森の発情期。ケダモノたちの愛の宴へようこそ!!
あらすじ
草食系 × 肉食系
「誰でもいいってわけじゃねぇ」
今宵は森の発情期。
平和主義のおっとり優しい草食族(ゴウト)の竹伐(たけきり)は、
畑仕事の帰り道にエッチ大好き野獣の肉食族(リンクス)・黒南風(くろはえ)一味に襲われた。
前からも後からも執拗に弄ばれ、「やめて! やめて!」と拒んでるのに、
黒南風に見つめられると竹伐のカラダは熱~くなってきてしまい――!?
ケモ耳LOVEに学園LOVE等々……
いろんなカタチの「愛」がたっぷり詰まった鬼嶋ワールド全開★コミックス!!
レビュー
ストーリー | ★★★☆☆ |
作画 | ★★★★☆ |
エロ度 | ★★★★☆ |
雄臭さ | ★★★★☆ |
貞操フリーダム度 | ★★★★★ |
釣られずにはいられなかった表紙でした。
素晴らしい肉体美、ツリ目ツリ眉で悪そうに笑うお顔。
あらすじを読んで、肉食系? 襲い受け? か、かわいい……!
ど真ん中タイプです。
見ての通りケモミミですが、生活や着ているものは人間のそれと同じです。
オーバーオールやジーパン穿いてます。笑
畑仕事帰りに黒南風(受け)率いる肉食族に襲われてしまった草食族の竹伐(一応攻め)。
「ヒャッハァーッ!」と頭上から登場し、
「ちょっとジャンプしてみろよ」と言ってきそうないかにもなヤンキーたち。
肉食族の雌はとても強くて交尾をするにもお許しが必要らしく、
雄同士で楽しんでいたけれど、それにも飽きて標的になったのが草食族。
巨根で精強な草食族はこんな風に襲われることも日常茶飯事のようです。
先ほど竹伐について(一応攻め)という表記をしましたが、
襲われた時は攻めとして逆レイプされたわけではなく、受け側としてモブAにレイプされています。
黒南風も竹伐のお尻の中を長い舌でペッティングしたり。
もしかしてこの子攻めだったの……!?
そう思ってしまいそうなくらいこのエロシーンが一番長いんじゃないかな……笑
竹伐の連れの仲間も一緒にモブBに犯されていて、
竹伐視点からその様子を見ているカメラアングルにもなんだか興奮。
集団レイプ乱交というやつですな!
竹伐は「こんなこと、本当に一番好きな人とだけ…!」と訴えつつモブAにお尻を犯され、
「こんなビンビンにして言っても説得力ねぇって♪」等々、モブCの煽りがいちいち萌えます。
そして黒南風が上に乗っかって前から後ろから! ちなみに竹伐が一番喘いでます。
竹伐に中出しされて「っはは、ごちそーさん、ってな」と笑う黒南風がやらしいのなんの!
楽しそうに乱れる黒南風に同族たちも欲情し、同族同士でイチャイチャし出す始末。
竹伐は他人に黒南風が触られているところを見て、なんだかモヤモヤしていまう。
コトが終わって湖で身体を流し、
仲間が「これから好き勝手襲われないように集団で行動しよう」
(始めにも言った通り、集団レイプは日常茶飯事なのでいちいち気にしてはいないようですが、無理やりはやめてほしいみたい。)
と、言っているのを聞きながら、
「また襲われたい、なんて……いつか一度だけでもいい
誰にも邪魔されず黒南風とふたりだけで交われたら――…」
そう黒南風に思いを馳せる竹伐でした。
それからは純愛エロハッピーエンドです。
ビッチなのに竹伐としかしたくないと言う黒南風が可愛く、
あんなに乱暴だった黒南風が優しい竹伐に「暴れないで」と言われ抵抗できないところも萌えです。
そして肉食族よりも草食族の方が体格や力は上で、更に性欲も強いので、
一対一だと黒南風が好きにされてるところも可愛い!
作画についてはとても上手で表情も素敵なのですが、
エロとしては局部トーンや汁成分が少なめなのが少し物足りないかな……!
しかし屈強な男の筋肉は攻めでも受けでも美味!
表題作以外では教育実習の先生に弟子入りする番長? のお話が可愛かった。
そういえばレビューを書いてる作品で攻めが犯されるBLが多い気がしますが、わざとじゃないです。
私の趣味嗜好というわけでもありません。偶然です……!笑
ポチっと押して頂ければ嬉しいです。
『よるとあさの歌』シンプルな、非常識。むせかえる濃厚さがクセになる。
あらすじ
おバカ系チャラめボーカル × クール系天然ベース
アイツの歌声を聴いてから、うるさく響く心臓、滾る欲望。
女にモテたくて仲間とバンドを始めた朝一。
そんな朝一がボーカルを担当している弱小バンドにサポメンで入ってきたヨル。
ライブの後のちょっとした「お遊び」の時に起こった一度のアヤマチ。
それをきっかけに、ヨルは朝一への想いを明らかにしていく。
「男同士なんて気持ちワリィ…」と嫌悪感しかなかったはずの朝一なのに、
衝撃的なヨルの歌声に思わず欲情し、場所を問わず乱暴にカラダを求める日々へと変わる。
朝一を一途に想い続けるヨルを軸に、
めまぐるしく加速する欲望、暴走する嫉妬、それぞれのキモチの行方は……?
進化し続ける鬼才はらだが描く2nd Qpa collection、解禁!
レビュー
はらださんの作品は短編だと長く感じて、長編だと短く感じる不思議。
長編の物語が「内容が薄くてすぐ終わる」というわけでなく、
短い期間の話を濃密に描いてくれるので、長編を読んでいてもページ数の割にだるさがない。
逆に短編だと、長い期間にあった出来事の要点だけを簡潔にまとめて話が展開していくので、
短いお話でも長い物語を読んだ気になります。
時間の扱い方がとても上手なんだと思います。
内容に関しては、いや~エロかった。
エロシーンはもちろんのこと、ライブシーンの熱と汗と迫力。
ライブと言えば、
「お客さんの声援や爆音、大勢の中で歌うことで興奮が高まって
ライブ中やライブ後に勃起してしまうことがある」
というアーティストの話も聞いたことがあります。
自分の意志とは関係なく性的興奮に繋がるのってなんだかエロい。
朝一(攻め)はそういった中でヨル(受け)に惹かれていきます。
気に食わない存在だったヨルの歌声(ヨルが所属していた元バンドの復活ライブ )を聴いてから、
ヨルに対しての興奮が治まらない。
ライブハウスのアンコール待機中にトイレでやっちゃったり、
出番の待機中に客席でやっちゃったり……!
女の子大好き根っからのノンケで若干ホモフォビアな朝一が自分の意志とは関係なく
ヨルに惹かれて興奮して、でも認めたくない俺はホモじゃないと葛藤します。
必死に抗おうにも、男が男に惹かれてしまうほどのパワーが萌えです。
ただそれだけで終わらないのがはらださん。
自分のことを好きなヨルや、取り巻きの女の子に好き勝手してきた朝一。
そんな朝一がオトシマエと称して凌辱される描写があるので、
エグい表現や攻めが犯される描写が苦手な方は気を付けて!
キャラクター
朝一
女の子にモテたいがためにバンドを始めた。
しかし作詞も作曲も楽器もセンス皆無なのでボーカルをやっている。
女の子に手が早く、いつもファンをつまみ食いしている。
ヨル
元々はボーカルだったが現在は朝一のバンドのサポメン(Ba)。
クールでかっこよくて女の子のファンも多いが、
歌っている時の尋常じゃない色気から男のファンも多数。
朝一の影響でバンドを始め、その頃からずっと朝一に憧れている。
誰とも付き合ったことが無く、童貞かもしれない。
しおり
バンド好きのキャバ嬢。ヨルが好き。朝一に気に入られてセフレになる。
いおり
しおりの兄。インテリ系893。ヨルの歌声を聴いて勃起して以来ヨルが気になる。
ストーリー | ★★★★★ |
作画 | ★★★★★ |
エロ度 | ★★★★★ |
鬼畜893度 | ★★★★★ |
物語に引き込まれる度 | ★★★★★ |
おすすめ度MAX!
ポチっと押して頂ければ嬉しいです。
『秋山くん』泣けてくるほどキミが好き。
あらすじ
いじられっ子わんこ × クールなヤンキー
「ずっと好きだったんです。助けてもらったあの日から――。」
『秋山くん』
不良グループの秋山君に恋した雑草系男子・柴。
思いあまって往来で告白すると、そこには秋山の仲間もいて……!
その流れで拉致され、柴も秋山も思いもよらぬスゴイ展開に!?
思い余って往来で告白した流れで取り巻きに拉致され、
柴も秋山も思いもよらぬスゴイ展開に!?
おふざけで始まったカンケイだけれど、次第に互いの心が通じ始めて――。
『秋山くん2』
秋山くんと交際(?)することになり、ウキウキの柴。
しかしその一方で自分と一緒にいることで、秋山が佐野を始めとした友人たちに
距離を取られたままなことが気になっていた。
そんな中、柴のクラスメイトの星間に、
秋山とのキス写真を盗撮されてしまう。
困った柴は、
“言うことを聞く代わりに写真をばらばかない”
という約束を取り付けるが、
そのせいで秋山と一緒にいる時間が減ってしまい…。
ケンカが強くて、
ちょっとゴーインで、
見た目もかっこよくて、
それとエロくて。
「秋山くん」の小悪魔な誘惑の数々に、
朴トツわんこは豹変しどおし。
レビュー
すっごく昔にふゅーじょんぷろだくとの某コミックスの巻末の雑誌広告の一コマに
一目ぼれしたのばらあいこさん。
1巻が出た時はそれはもう狂喜乱舞でした。
そして先月ふゅーじょんぷろだくとから東京漫画者に移動し、
B6のコンパクトサイズになった新装版と2巻が発売。
クールでかっこよくてケンカも強くてちょっと不良で女の子に人気な秋山くん(受け)。
素朴でおどおどしてるけど秋山くんが大好きなわんこシバ(攻め)。
きっかけは道端で突然告白してきたシバを秋山くんの友人一同が拉致し、
友人たちによるシバへの性的いじりから、秋山くんとシバの公開セックス。
これにはさすがの友人たちもびっくりです。
それから秋山くんと友人たちは疎遠になってしまいますが、シバとは急激に距離が縮まります。
エロシーンはシバがよく暴走していて、見てるこっちが落ち着けと言いたくなるほど。笑
秋山くんもそんなシバを受け入れてくれるものだから、シバはもうメロメロ。
クールに見えて、えっちなことが好きでシバを翻弄する秋山くんが可愛いです。
しかし秋山くんの方もシバが補習やバイトで会えなくなるとイライラ。
2巻では秋山くんとの関係をバラされそうになったことから
シバが秋山くんを避けてあまり会いに来なくなり、
欲求不満でチーかまをお尻に入れてオナニーしてしまって
「だぁっっ!!チーかまなんかで…させやがって…シバのあほ…」
と、恥ずかしさとムカつきと虚しさでキレてるところには萌えつつ笑いましたww
秋山くんの家は父子家庭で、父親は仕事でずっと家にいなくてひとりぼっち。
学校もろくに行かないし、毎日つまらないことだらけの秋山くんでしたが、
シバと一緒にいるようになって、
「シバといるとなんかたのしい」
「シバが来ねぇとつまんねぇ」
と、心の隙間を埋めている感じに切なく、じんわり温かくなりました。
秋山くんを幸せにしたいシバですが、他人によって空いた心の隙間を自分で埋めるのではなく、
秋山くんを取り囲む問題(父親との確執や、友人関係など)が解決することを願っています。
そういった意味で相手を幸せにするって難しい……。
秋山くんの父親が登場したところで3巻に続きます。
キャラクター
柴大輔
高校一年生。独特でマイペースな性格のため友達はほぼいない。
コンビニでアルバイトをしている。家族構成は母・妹。
秋山佑二
高校二年生。気まぐれにカツアゲから託せてやった柴に懐かれ、付き合うことに。
午後からしか登校しないクールな少年。
佐野智美
秋山とは中学からの腐れ縁。
悪ガキ仲間としてつるんできたが、柴と秋山の性行為を目撃して以来、EDになってしまう。
星間慈音
柴のクラスの目立たないオタク少年。
秋山との逢瀬を写真に収めたことから、それをネタに柴を脅す。
ともみちゃん
秋山くんとシバのセックスを見てしまったことからEDになってしまった秋山くんの友人・智美。
セックスを見せられた苛立ちと、友達だと思っていた秋山くんが突然遠くに感じ、
きっと嫉妬に近いものが芽生えてしまったのだと思います。
そんな智美、それからというものの見てしまうのは自分も男に犯されるえっちな夢ばかり……!
あれやこれやとモブ2人に犯されて、秋山くんと同じ立場になって(夢では)嬉しいツンデレな智美。
相当激しいエロですが、秋山くんと智美は百合っぽいです。笑
2巻でも同様の夢を見てしまって、無意識にドM願望がある智美が本当に可愛い///
早く秋山くんと仲直りできるといいね! あと愛されてほしい!
ストーリー | ★★★★☆ |
作画 | ★★★★☆ |
ほっこり | ★★★★☆ |
エロ度 | ★★★★★ |
性癖が刺激される度 | ★★★★★ |
ポチっと押して頂ければ嬉しいです。
【番外編】『大島薫先生が教えるセックスよりも気持ちイイこと』男性も女性ももっと知りたいオトコの身体
今回は漫画ではなく、実用書(?)です。
801はファンタジー!
生々しいことや具体的なことは勘弁!
という方もいらっしゃると思いますので、
苦手な方はブラウザバックでお戻りください。
あらすじ
オトコの身体を極める性の教科書
「喰われノンケって知ってる?」
女の子にしか見えなくても100%男の子な大島薫が書き下ろした、
オトコの身体を極める性の教科書。
大島薫が実際に体験したり、
調査した「普通のセックス以外」のあらゆる「気持ちイイこと」を 、
現役ドクターの監修協力によって医学的視点から補強。
「乳首だけでイク方法」
「世界一簡単な前立腺の見つけ方」
「おちんちんが勃起するツボ」
「男にも生理がある」
「結婚すると男性はメス化する」
など、123の今すぐ使える実用的レポート。
レビュー
twitterでおなじみの可愛すぎる男の娘・大島薫君。
知らない方のために大島薫君のプロフィールはこちら
大島薫
生年月日:1989年6月7日
出身地:ブラジル
身長:165cm/スリーサイズ:B85-W76-H90cm(Aカップ)
作家・文筆家。ゲイビデオモデルを経て、一般アダルト業界へ転身。
2014年に大手AVメーカーと純粋な男性として初の専属契約を結ぶ。
2015年AV業界引退後は執筆活動の他、映画、テレビ等への出演も行っている。
キリンの交尾は9割オス同士って話は有名だけどその交尾のきっかけ知ってる?メスの取り合いで喧嘩するとオス同士は首を激しく振ってぶつけ合うんだよ。んで決着がつかないと今度はそのオス同士がイチャイチャし始め→合体。「俺アイツの事好きだと思ってたけどお前が好きだったんだわ」って。ヤバい。
— 大島薫 (@Oshima_Kaoru) 2016年11月16日
↑こういった男同士の雑学の呟きが多く、twitterのフォロワー数は17万越え。
その大島薫君の実体験や知識に現役ドクターの医学的根拠や監修を加えた本がこちら。
発売からずっと品切れ状態で、やっと取り寄せていたものが届きました。
タイトル通り、ほぼ性的なことしか書いていません。
実体験を含みますのでかなり生々しかったり、
「やっぱりそうなの!?」と思うこともあったり、
事実は小説より奇なり……ということも。
その中でも興味深かった本の内容を少しだけご紹介。
他にも精液の味を変える方法や、開発済みのアナルの見分け方などなど……。
しかし、知識をつけすぎてしまったらBLを読む時に
「あれれ~?」と某名探偵のような気持ちになってしまうこともあるので、
知らなくてもいいということもあるかもしれません。笑
ちなみに私は801はファンタジーと分かっていつつも、
お尻の穴を舐める行為に対して「細菌が……」と思ってしまうこともありましたが、
「その程度の菌であれば清潔にしていれば大丈夫」という(根拠のない)記事に救われましたし、
その後「危険だから絶対しないように」という記事を見て「まぁそうだよね」と冷静になりました。
結局、あいまいな方が楽しめるのだと思います。
この本のよかったところはあまりマイナスなことが書いていなかったことと、
自分が萌えている部分について実証されていると期待や妄想が膨らんで興奮しましたし、
今まで知りもしなかった雑学や体験談がたくさん載っているので、
非常に興味深く読ませて頂きました。
あと、著者が知り合ったいろんな性癖を持った男性や
女装男子の心境、ハッテン場についてなど
実証だけでなくコラムのようなことも書いてあるので、
何かしら創作活動をされている方であれば妄想や知識として役に立つかもしれないですね。
内容 | ★★★★☆ |
エロ度 | ★★★★★ |
勉強になる度 | ★★★★★ |
私生活で役に立たない度 | ★★★★☆ |
妄想が膨らむ | ★★★★☆ |
ポチっと押して頂ければ嬉しいです。
『こっちむいて、愛』もう傷付きたくない、臆病な恋。
あらすじ
クールなヤリチン × 平凡ゲイ
「どうして俺が好きなの?」
片想いを大切にしたいだけなのに、
少しずつ自分がすり切れていく。
ゲイであることをひた隠しにしてきた大学生の鈴原(すずはら)。
彼はその秘密を知る友人の中山(なかやま)にこっそりと恋をしていた。
どうしようもない想いを抱えながらも、
友人として傍にいられれば良いと鈴原は自分に言い聞かせる。
そんなある日、金欠の中山から恋人と使うラブホテル代わりに
部屋を借してくれと頼まれる。
非常識とも思えるお願いだったが鈴原は中山に部屋を貸す。
不毛な恋にかんじがらめになっていく鈴原。
彼はその場の勢いで隣人の西野(にしの)と身体の関係を持ってしまう。
性欲が強い西野は鈴原が男である事を物ともせずに
何度もセックスを繰り返すようになる。
二人の関係は心を伴わない爛(ただ)れた物だったはずが…… 。
レビュー
友達カップルがホテル代ないから部屋を貸し出すのなんてよくあるあ…ねーよ!ww
ツッコミを入れたくなりました。
若者の間ではそれが普通なの……?
と、思っていたら攻め・西野が「普通じゃない」と言ってくれてホッ。
友達・中山も悪い子ではないのですが、
使用済みのコンドームをゴミ箱に入れず畳の上に放置したまま帰るのはオイオイ!
普通だったらブチギレですね。
好きな相手だし自分はゲイで人付き合いも苦手だしで友達もあまりいないからって、
その「普通」が分からず我慢してる受け・鈴原が可哀想すぎですわよ。
西野はヤリチンだけど割と常識? 持っててよかったです。
どちらかと言えば元々西野の方が鈴原のことが気になっていて、
中山のことをよく思っておらず(嫉妬含む)、
中山と彼女が鈴原の部屋に来た時に
隣の部屋で鈴原とセックスしてわざと大きな音出して(壁が薄いから声も漏れてる)、
翌朝中山&彼女とすれ違った時に
「ドーモ昨日はスンマセンね うるさくしちまって」
とさわやかにドヤ顔してるのがかっこよかった……!
西野はクールでツンなところがありますが、
ヤリチンが祟って女の子が家に(荷物を取りに)来ただけで誤解され、
泣きそうになる鈴原(西野に気持ちが傾いている)に対して上手く言葉が出て来ずに慌てていたら
「言い訳とかいいから」
と、逃げられて「クソッ!」と、なってるのが可愛かったです。
遊び人の本気の恋っていいです。
鈴原が西野に惹かれた理由があまり明確ではありませんが、
西野が鈴原のことを好きなのはとても伝わってきたので、たくさん愛されるといい!
受けと攻めのガタイは同じくらいで、腹筋もバッチリ。
出版社が違うから「いやよいやよ~」よりも局部モロ見えでエロスですね……。GOKURI
表紙から切なさが伝わってきますがそれ以上にエロ度が高くて意外でした。
描き下ろしは濃厚ラブホえっち♡
同時収録の短編はオカマちゃん攻めでした!
長い髪の毛と綺麗なお顔、女物の服装に男らしい肉体と立派な性器。
お尻のイイトコ熟知してる(でも歴代の彼氏に抱いてもらえなかったから処女)のもよかったし、
女性的なオカマちゃんが受けを「抱きたい」と、男に戻る瞬間がツボでした。
いつか処女も貰ってもらおう。
ストーリー | ★★★☆☆ |
作画 | ★★★★☆ |
切なさ | ★★★★☆ |
エロ度 | ★★★★★ |
女の子が可愛い | ★★★★★ |
ポチっと押して頂ければ嬉しいです。
『ガチイキ挑発ナイト』自分より男前なエース様を抱いたのに、敗北感しか感じないのは何故だっ!!
あらすじ
俺様営業 × ヘタレ開発
「今夜も抱けよ?」
営業部のエースで、ノンケからも「抱かれたい」と言わしめる松井。
お調子者かつ、欲望一直線で振られまくりな開発部の里村。
対照的なふたりは、社内では仲良し4人組の一員だと思われている。
……のだが実は、里村は自分の劣等感を刺激する松井が大の苦手!
それなのに、松井と自宅でサシ飲みをすることになって……!?
そのほか、視線で勃起するボクサー、元ヤン従兄弟が甘えん坊すぎる件、
部下をかばっておしおきされる中間管理職……等々
商業誌デビュー作を含め、様々なシチュエーションで筋肉を堪能できる筋肉充な作品集です!
ラブラブな後日譚描き下ろし+あとがきはたっぷり25P収録!!!
Renta版サンプルは別タイトルです。
Kindle版サンプルは表題作。
レビュー
私の好きそうなBL漫画を見つけるとお勧めしてくれる友人がいるのですが、
今回その友人にお勧めされたのがこれ。
『ガチイキ挑発ナイト』
タイトルからしてすごい。
続編と描き下ろしのタイトルが、
『ガチイキ誘発ナイト』
『ガチイキ爆発ナイト』
なんだこの愉快な気持ちは!笑
友人が私をどんな目で見ているのか不思議でなりませんが、大変美味しゅうございました。
表紙の攻めオーラびんびんの男性が受けですが、
見た感じ上司に乗っかられちゃう年下攻めかなー。と思っていたら、同期でした!
受けはイイ男系の余裕がありそうな容姿ですが攻めと勝負する時はムキになったり、
余裕がなかったり、アホな攻めと同じ次元で主導権を奪い合いギャアギャアしているのが
男の人っていくつになっても少年のよう……(おバカとも言う)
主導権を取ると気分がよくなって偉そうにドヤ顔やザマァ顔をしたりするのですが、
攻めに主導権を握られたらあら可愛い!!
可愛く悩まし気な表情で喘いじゃってます。
しかしエッチなことに対して結構ノリノリなのが雄臭さMAXでまたツボ!!
淫乱とはまた違って性欲!って感じがします。
攻めはアホですが仕事はできて、自分の肉体にも自信がある性欲魔人 。
(しつこくて女の子にフラれてばかり)
泣き落としで道具使わせてもらったり、情けなくて格好がつかないヘタレですが、
性欲魔人かつ探求心が強いので調子に乗ってオラオラしてくれます。
けど早漏。笑
表題作の他にも、
後輩に見つめられるとそこかしこで興奮して勃起してしまう先輩ボクサー受けも可愛かった……♡
全裸に靴だけってとてもいい……。
胸筋!腹筋!大臀筋!そして騎乗位!
強そうで偉そうな筋肉の淫らで可愛い姿が見たい方はぜひぜひ。
ストーリー | ★★★★☆ |
エロ度 | ★★★★★ |
雄臭さ | ★★★★★ |
作画 | ★★★★☆ |
性癖のド真ん中度 | ★★★★★ |
ストーリー
容姿・人柄・仕事すべてに対してスーパーハイスペックの受け・営業の松井に敗北感と劣等感を感じまくっている攻め・開発の里村。
他の飲み仲間2人のドタキャンにより2人でサシ飲むことになり、どうにかして松井に勝ちたい里村は酒の勝負を挑むが、
いつの間にか下半身事情の話になり酔った勢いでどっちが我慢できるかオナニー勝負に。
本当に、男同士!って感じで読んでてとっても楽しいです。
松井が優位に立ってわたわたしてる里村を楽しんでるのも可愛い。
ポチっと押して頂ければ嬉しいです。
『高3限定』(序)――選ばれた生徒は1年間、先生とセックスができます。
あらすじ
高校生 × 高校教師
これはただの恋じゃない。
全寮制の男子校に通う小野は教師のイケダに恋をしていた。
高校3年の春、小野は彼が毎年3年生からひとりの生徒を選び、
1年間だけ肉体関係を持つという噂を耳にする。
古傷の語る謎、汗臭いセックスの日々、そして数々のウソ……
一体、誰が本当のこいと言っているのか?
真実とは何か?
身も心もボロボロな教師と正義感溢れる男子生徒の恋は、
悲痛で凄惨な過去と共に衝撃のラストを迎える。
レビュー
このブログを始めて三度目の梶本レイカさん。
「コオリオニ」以前に話題になっていた「高3限定」です。
大体どのサイトを見ても梶本レイカさんのご紹介のところにこのタイトルがあって、
ずっと気になっていた作品でした。
あらすじを読んだところ、学園モノ? 先生と生徒?
衝撃的と言っても学園モノでしょう?
これはわりとライトかもしれない。
甘かった
自分の甘さをどつきたくなるレベルです。
学園モノかと思っていたら、いつの間にかその地域にまつわる悍ましい話に発展していました。
些細なことだったのに、蓋を開けてみればとんでもない大事に繋がっていたと言いますか。
1巻の表紙は高校教師・イケダ(受け)の後ろ姿で、
背中に赤いアザのようなものがあります。装丁はUV厚盛かな、とても綺麗。
何かに浸食されていくイメージイラストかと思っていたらこれ、
アイロンの痕でした……ヒィ!(このアイロン痕の謎についてはまたのちほど)
梶本レイカさんの作品は、こういった身近に感じられるようなリアリティが怖い。
そして、イケダの身体。
作者の画風から描かれるキャラクターは元々手足が細くて長く、
そのうえ、イケダがガリガリの拒食体質なので骨と皮のような身体が際立って見えます。
そんな身体を綺麗だと欲情している小野(攻め)に対しても少し異常さを感じたり……。
精神攻撃やグロ描写の覚悟はしていたけどさすがに驚いたところもありました。
しかし1話の、二人が「高3限定」を結ぶ前のほのぼのとした学園生活から歯車が狂いだす感じ、
嫌いじゃないです。
始めから読み返していきつつ、レビューを書いて消化していきたいと思います。
ストーリー | ★★★★★ |
作画 | ★★★☆☆ |
衝撃の展開度 | ★★★★★ |
サスペンス・サイコホラー度 | ★★★★★ |
映画みたい | ★★★★☆ |
読む人を選ぶ作品 | ★★★★★ |
キャラクター
小野耕平[攻め]
全寮制の学園に通う高校生。背が高くて大らかで素直で明るい性格。
美容整形外科医の父とモデルの母親を持つ。
入学時からイケダに恋をしている。
イケダイクミ[受け]
卒業が近くなるとアザができてガリ痩せする。
「高3限定」(下記参照)として1年限定の相手に酷いことをされているのではないかと噂されている。 選考の基準は「何でもかんでもベラベラおしゃべりしない セーシが出るイイ子」。
「高3限定」とは
一、愛人に選ばれるのは毎年1人
一、3年生であること
一、関係は卒業までの1年間
一、イケダにはなにをしてもいい
次回
読むのにも理解するにもほんと~~~~に時間がかかるので、
考察を含めた感想は1巻ずつ分けていこうと思います。
連続して投稿できないかもしれませんが、お付き合い頂けたら幸い。
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『Voice or Noise』動物と話せる大学教授と×弟子入り学生の、アニマルスイート・セラピー!
あらすじ
大学准教授 × 中学生(→高→大)
動物と話せる能力ってやつに憧れるか?
愛犬フラッピーが凶暴化した!?
獣医の紹介で振一郎(しんいちろう)が訪れたのは、大学助教授・成澤(なるさわ)のもと。
彼はなんと、動物のコトバがわかるのだ。
成澤と話したフラッピーが、おとなしい犬に戻るのを見て、振一郎は大コーフン!!
成澤の無愛想な反応にもめげず、弟子入りしたいと言い出して…!?
レビュー
BL小説界隈では知らない人はいないであろう円陣闇丸さんの漫画です。
普段BL小説を読まない方も本屋さん等で一度は見かけたことはあるのではないでしょうか。
主にBL小説の挿絵で活動をされているイラストレーターさんです。
わりとあっさりした画風で入り込みやすいかと思いますが、クセはかなり強いと思います。
意志の強そうな眉、雄々しい骨格、全身から滲み出る男の色気!
フェロモン出てます。雄々しく美しい……雄美しい……。
『Voice or Noise』は続きもので1巻は2003年発行で13年前……当時は私もガラスの十代でした。
そして今年2016年に最終巻の6巻が発売され、堂々完結!
13年もの間続いていたので作画はやはり少しは変化がありますが、変わらない美しさ。
(ちなみに私は3巻あたりが好きです。)
物語については<ストーリー>で。
ストーリー | ★★★★☆ |
作画 | ★★★★☆ |
ピュア度 | ★★★★★ |
エロ度(途中から) | ★★★☆☆ |
満足度 | ★★★★☆ |
ハートフル | ★★★★★ |
キャラクター
福王子振一郎(受け)
明るく、何事にも直球で好奇心旺盛な中学生→大学生。
恋人同士になってからは成澤さんに対してかなり積極的。
成澤成昭(攻め)
動物と話すことができる大学准教授。
生きものに対しての執着がない。ボルダリングが趣味。
アフト
成澤さんと同居している猫。成澤さんのよき理解者。
振一郎と成澤さんに限り、言葉を理解することができる。
しかし逆に他の動物たちとは話すことができない。
池上
振一郎行きつけの動物病院の先生で成沢さんの親友。
成沢さんが動物と話せることを知っている。振一郎に成澤さんを紹介した。
イサドア
成澤さんの家に居候することになった留学生。霊感体質を持っている。
モッサリしているが実は長髪美形の高校生。振一郎に懐く。
ストーリー
物語は飼い犬の悩みを抱えた中学生・振一郎が、
動物と話すことができるらしい大学准教授の成澤さんに相談をしにいくところから始まります。
話の中で、振一郎が中学生から高校生、大学生へと成長していきます。
1巻
1巻は一般誌でもいけるくらいの動物漫画です。
これはこれで純粋に面白い。
動物と話せたら、なんて動物を飼っている人であれば一度は考えることでしょう。
振一郎もそう、動物と話せる成澤さんが羨ましい! 自分も話せるようになりたい!
と、成澤さんに(勝手に)弟子入りします。
しかし、実際に話せたら煩わしいこともあると思います。
人間と違って動物に常識はありません。
人間は他人に向かって突然話しかけたりはしないのでしょうが、
動物はそこかしこに存在し、無遠慮に話しかけてきます。
日常を監視されているのと同じ。
度が過ぎるとストレスも同然……。
アフトという名前の成澤さんと一緒に暮らしている猫と話せることで、
振一郎に動物と話せる素質があると知った成澤さんは振一郎に同じ轍を踏ませたくないと、
そういったことに興味を持つことをやめさせようとしますが、
言っても聞かない振一郎に対してそのストレスを体感させます。
成澤さんに命じられた動物たちは楽しんでるのでちょっとギャグっぽくて可愛いです。笑
しかし、振一郎はそのストレスと同時に成澤さんが
どうしてこんな日常に耐えられているのかが怖くなり、距離を置くことに。
成澤さんは 振一郎に対してやめるように言っていますが、
自分のストレスを分かち合える理解者が欲しかったので、
実は振一郎をこっちの世界に引き入れたかったみたい ……。
成澤さんも孤独だったんだなと思わされます。
そんなことは知らず、試されていたことに激昂する振一郎。
数日後アフトが事故に遭ったと知り、急いで成澤さんの元へ駆けつけます。
軽症で済んだものの、自己の影響で振一郎とも成澤さんとも話せなくなってしまったアフト。
ショックを受けた振一郎でしたが、
育った境遇(動物と話せる)せいか特定の相手に対して執着というものがないので、
アフトが話せなくなってもなんとも思わないと言う成澤さん。
だが振一郎に対しては
「思い通りにならないとイライラするし、話しているとエネルギーをもらえる」
と、興味を持ち始めています。
アフトに対しても、自覚はしていないだけで多少なりショックを受けていそうな気も……。
「もっと成澤さんのことが知りたい、もっと特別になりたい。」
振一郎がそう思うところで1巻は終了。
2巻
アフトが喋れなくなって半年――。
最近成澤はスキンシップが過剰気味。
困惑しつつ振一郎はその手に少しずつ慣れてきた。
そんな時、夢の中でアフトに暴言を吐いてしまった振一郎は、衝動的に出張中の成澤の元を訪れる。
その夜、酔った成澤に「俺に会いに来たんだろ」と触れられた振一郎はやっと恋を自覚して!?
3巻
三年ぶりに帰国した成澤さんと、やっと一緒にいられる――。
恋人同士の甘い時間を密かに期待していた振一郎は、
成澤が留学生を同居させると聞いて大ショック!!
しかもそのガタイのいい高校生イサドアには懐かれ、振一郎の欲求不満は爆発寸前!?
4巻
留学生のイサドアに懐かれて、成澤さんと二人っきりになれない振一郎はストレスがついに爆発!!
逃げるように実家に里帰りしてしまう。 ちょうどその頃、動物たちの世界では、
「実体のない大きな犬が徘徊している」とペット達がパニック寸前…!?
5巻
屋根から落ちたイサドアを庇い、成澤は骨折してしまう。
入院先の病院で池上に出会った振一郎は、彼にアフトの元飼い主の名前を聞かされ興味津々。
久しぶりの二人きりに、院内でいちゃいちゃするけれど、
その帰りにアフトという飼い猫と遊ぶ少女と出会い!?
6巻
屋根裏で発見したアフトの首輪──振一郎(しんいちろう)がそれに触れた途端、
「アフトを返してくれ」と囁く霊が現れた!!
もしや飼い主のじいさんが、アフトを迎えに来ているのか?
死んでもなお想いを残し、執着する姿に、振一郎は動揺する。
成澤さんは、俺が幽霊になっても会いたい…?
まとめ
2巻で一先ずアフトの件はひと段落しますが3巻から一難去ってまた一難!
アフトがこの物語のキーとなるキャラクターです。
全体を通して成澤さんと振一郎の恋模様が動いていくので、
寸止めからなかなか進展しないでヤキモキしますが、
えっちなことをする場面は中学生から見守っているこっちとしては
「振ちゃんも大きくなって……(下ネタではない)」とい気持ちになってきます。笑
ライトに楽しめるお話かつ、考えさせられるところもあり、面白い作品です。
MEMORIAL BOOK
『Voice or Noise』の完結を記念して、
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