あらすじ
クールなヤリチン × 平凡ゲイ
「どうして俺が好きなの?」
片想いを大切にしたいだけなのに、
少しずつ自分がすり切れていく。
ゲイであることをひた隠しにしてきた大学生の鈴原(すずはら)。
彼はその秘密を知る友人の中山(なかやま)にこっそりと恋をしていた。
どうしようもない想いを抱えながらも、
友人として傍にいられれば良いと鈴原は自分に言い聞かせる。
そんなある日、金欠の中山から恋人と使うラブホテル代わりに
部屋を借してくれと頼まれる。
非常識とも思えるお願いだったが鈴原は中山に部屋を貸す。
不毛な恋にかんじがらめになっていく鈴原。
彼はその場の勢いで隣人の西野(にしの)と身体の関係を持ってしまう。
性欲が強い西野は鈴原が男である事を物ともせずに
何度もセックスを繰り返すようになる。
二人の関係は心を伴わない爛(ただ)れた物だったはずが…… 。
レビュー
友達カップルがホテル代ないから部屋を貸し出すのなんてよくあるあ…ねーよ!ww
ツッコミを入れたくなりました。
若者の間ではそれが普通なの……?
と、思っていたら攻め・西野が「普通じゃない」と言ってくれてホッ。
友達・中山も悪い子ではないのですが、
使用済みのコンドームをゴミ箱に入れず畳の上に放置したまま帰るのはオイオイ!
普通だったらブチギレですね。
好きな相手だし自分はゲイで人付き合いも苦手だしで友達もあまりいないからって、
その「普通」が分からず我慢してる受け・鈴原が可哀想すぎですわよ。
西野はヤリチンだけど割と常識? 持っててよかったです。
どちらかと言えば元々西野の方が鈴原のことが気になっていて、
中山のことをよく思っておらず(嫉妬含む)、
中山と彼女が鈴原の部屋に来た時に
隣の部屋で鈴原とセックスしてわざと大きな音出して(壁が薄いから声も漏れてる)、
翌朝中山&彼女とすれ違った時に
「ドーモ昨日はスンマセンね うるさくしちまって」
とさわやかにドヤ顔してるのがかっこよかった……!
西野はクールでツンなところがありますが、
ヤリチンが祟って女の子が家に(荷物を取りに)来ただけで誤解され、
泣きそうになる鈴原(西野に気持ちが傾いている)に対して上手く言葉が出て来ずに慌てていたら
「言い訳とかいいから」
と、逃げられて「クソッ!」と、なってるのが可愛かったです。
遊び人の本気の恋っていいです。
鈴原が西野に惹かれた理由があまり明確ではありませんが、
西野が鈴原のことを好きなのはとても伝わってきたので、たくさん愛されるといい!
受けと攻めのガタイは同じくらいで、腹筋もバッチリ。
出版社が違うから「いやよいやよ~」よりも局部モロ見えでエロスですね……。GOKURI
表紙から切なさが伝わってきますがそれ以上にエロ度が高くて意外でした。
描き下ろしは濃厚ラブホえっち♡
同時収録の短編はオカマちゃん攻めでした!
長い髪の毛と綺麗なお顔、女物の服装に男らしい肉体と立派な性器。
お尻のイイトコ熟知してる(でも歴代の彼氏に抱いてもらえなかったから処女)のもよかったし、
女性的なオカマちゃんが受けを「抱きたい」と、男に戻る瞬間がツボでした。
いつか処女も貰ってもらおう。
ストーリー | ★★★☆☆ |
作画 | ★★★★☆ |
切なさ | ★★★★☆ |
エロ度 | ★★★★★ |
女の子が可愛い | ★★★★★ |
ポチっと押して頂ければ嬉しいです。
『高3限定』(序)――選ばれた生徒は1年間、先生とセックスができます。
あらすじ
高校生 × 高校教師
これはただの恋じゃない。
全寮制の男子校に通う小野は教師のイケダに恋をしていた。
高校3年の春、小野は彼が毎年3年生からひとりの生徒を選び、
1年間だけ肉体関係を持つという噂を耳にする。
古傷の語る謎、汗臭いセックスの日々、そして数々のウソ……
一体、誰が本当のこいと言っているのか?
真実とは何か?
身も心もボロボロな教師と正義感溢れる男子生徒の恋は、
悲痛で凄惨な過去と共に衝撃のラストを迎える。
レビュー
このブログを始めて三度目の梶本レイカさん。
「コオリオニ」以前に話題になっていた「高3限定」です。
大体どのサイトを見ても梶本レイカさんのご紹介のところにこのタイトルがあって、
ずっと気になっていた作品でした。
あらすじを読んだところ、学園モノ? 先生と生徒?
衝撃的と言っても学園モノでしょう?
これはわりとライトかもしれない。
甘かった
自分の甘さをどつきたくなるレベルです。
学園モノかと思っていたら、いつの間にかその地域にまつわる悍ましい話に発展していました。
些細なことだったのに、蓋を開けてみればとんでもない大事に繋がっていたと言いますか。
1巻の表紙は高校教師・イケダ(受け)の後ろ姿で、
背中に赤いアザのようなものがあります。装丁はUV厚盛かな、とても綺麗。
何かに浸食されていくイメージイラストかと思っていたらこれ、
アイロンの痕でした……ヒィ!(このアイロン痕の謎についてはまたのちほど)
梶本レイカさんの作品は、こういった身近に感じられるようなリアリティが怖い。
そして、イケダの身体。
作者の画風から描かれるキャラクターは元々手足が細くて長く、
そのうえ、イケダがガリガリの拒食体質なので骨と皮のような身体が際立って見えます。
そんな身体を綺麗だと欲情している小野(攻め)に対しても少し異常さを感じたり……。
精神攻撃やグロ描写の覚悟はしていたけどさすがに驚いたところもありました。
しかし1話の、二人が「高3限定」を結ぶ前のほのぼのとした学園生活から歯車が狂いだす感じ、
嫌いじゃないです。
始めから読み返していきつつ、レビューを書いて消化していきたいと思います。
ストーリー | ★★★★★ |
作画 | ★★★☆☆ |
衝撃の展開度 | ★★★★★ |
サスペンス・サイコホラー度 | ★★★★★ |
映画みたい | ★★★★☆ |
読む人を選ぶ作品 | ★★★★★ |
キャラクター
小野耕平[攻め]
全寮制の学園に通う高校生。背が高くて大らかで素直で明るい性格。
美容整形外科医の父とモデルの母親を持つ。
入学時からイケダに恋をしている。
イケダイクミ[受け]
卒業が近くなるとアザができてガリ痩せする。
「高3限定」(下記参照)として1年限定の相手に酷いことをされているのではないかと噂されている。 選考の基準は「何でもかんでもベラベラおしゃべりしない セーシが出るイイ子」。
「高3限定」とは
一、愛人に選ばれるのは毎年1人
一、3年生であること
一、関係は卒業までの1年間
一、イケダにはなにをしてもいい
次回
読むのにも理解するにもほんと~~~~に時間がかかるので、
考察を含めた感想は1巻ずつ分けていこうと思います。
連続して投稿できないかもしれませんが、お付き合い頂けたら幸い。
ポチっと押して頂ければ嬉しいです。