あらすじ
オムニバス
またケツの穴に太いのぶちこんで欲しくなっちゃった?
ハンパない舌テクで数多くの男女をイかせまくり、ついた通り名は「救世主(メシア)」。
他人にケツは貸さない主義だったけど、行き擦りの自称ED男に騙されてハメられた上に、
ケツの快感が忘れられず(!?)、更には諸悪の根源の男が再来……!?
メシアシリーズの他、見た目だけ若くて美しい老博士と彼にまったく従わないアホ助手がエロティックテクノロジー開発に全力を注ぐ「宇宙のもずく」や「変愛」シリーズなど、
アホエロぶっとばしの“ポジ”な世界観をとことん凝縮したはらだ待望の作品集!
こんなのあり?!――ありなんです。
ハイテンション! ハッピー!
まじキチ! を詰め込んだ一冊
日常の鬱を忘れられる、ニューエイジBL
BL界を切り開くパイオニアはらだが描く明暗、
二冊同時刊行ネガティブもポジティブも、贅沢にどうぞ。
レビュー
はらださんの2冊刊行! 先に『ポジ』を読みました。
はらださんの魅力は何と言っても話のテンポの良さと感情表現。
勢いが良く丁寧かつバリエーションが豊富で、
キャラクターの感情に飲み込まれてしまう魅力があります。
あとはやっぱり
エロス!!鬼畜!!言葉責め!!
汁気、快感に悶える受けの表情と鬼畜だけど結構必死な攻めの表情は眼福です。
攻めの言葉責めの多さは本当にすごいです。
しかも具体的。セリフの多さはページを埋め尽くすほど。
中毒性の高い興奮を得たい方にはおすすめの作家さんです。
今回はそんなはらださんのタイプをアッパー系の『ポジ』とダウナー系の『ネガ』で二極化。
収録作品は三作品でメシアシリーズ、変愛シリーズは過去作『変愛』からの続編です。
前作を読まなくても楽しめる内容になっていますが読了済みだともっと楽しめると思います。
宇宙のもずくシリーズは身体は美少年、頭脳はおじいちゃんの博士と鬼畜助手が繰り広げる足のすくい合いのお話。
とにかくぶっとんでるのでアホエロで頭カラッポにしたい方は『ポジ』をどうぞ!
ストーリー | ★★★★☆ |
エロ度 | ★★★★★ |
面白度 | ★★★★★ |
ぶっ飛んだ設定度 | ★★★★★ |
楽しく生きられそう度 | ★★★★★ |
『メシアの凶日』『メシアの選択』
モサ系タチ食い鬼畜 × タチ専テクニシャン
【受け】救世主(メシア)
攻に処女を奪われた元タチ専テクニシャン。
【攻め】モサ男
ヘタレのインポを偽りメシアに近づいたタチ食い男。メシアの処女を奪った。
男女問わずインポや不感症に悩む人々をその舌技で快感を誘い救って来たメシア。
治療と称して高額な金額を対価として要求してきた彼は、
いつものように治療のためにフェラした男にまんまとハメられハメら(犯さ)れてしまった。
(『変愛』収録『メシアの厄日』のあらすじ)
『メシアの凶日』
モサ男に抱かれてイッてしまったことに屈辱を感じ続ける日々を送るメシア。
友人に愚痴をこぼしているところに現れたモサ男から逃げようと、
駆け込んだトイレの中で素股をされてしまいます。
素股されて反応しちゃってるメシアが可愛いのなんの~~!!
モサ男がイったらトイレにほったらかしにされて一人で慰めるのですが、
お尻が疼いちゃって仕方がないメシア。
「……欲し…、くそ…、むかつく…っ」
とても可愛い。
イッたらまた苛立ちが込み上げてきて友達の元へ戻ろうとするのですが、外でメシアが出てくるのを待ってたモサ男にイク時の声聞かれてしまい、またしても屈辱を味あわされるのでした。
モサ男の焦らしプレイがお上手で萌え!!
『メシアの選択』
いつものバーで飲んでいると友人とモサ男が話していて、実は友人がモサ男に自分をレイプするように頼んだ、という話を聞いてしまいます。
ショックで逃げ出すものの、モサ男に捕まってしまうメシア。
「むちゃくちゃしてくるやつだと思ってたけど、
ちょっかいだしてくるってことは俺のこと気に入ってるのかと思っちゃって、
少しでもそんな気になっちゃって、ばかみてぇだ」
そう泣きながら訴えますが、
友人に裏切られたことより、モサ男が自分に手を出してきたことが依頼だったということにショックを受けているのかと指摘されて、自覚させられます。
素直になれないメシアですが
「そのつもりだったけどヤッてる間に欲しくなっちゃって、我慢したけど無理だった」
というモサ男の告白に絆されてしまいます。
からの駅弁(青姦) !!
メシアがわりと小柄なので軽々と持ち上げられちゃってます。
二回目なのに挿入されただけでイっちゃって、感じちゃって、萌え……!
キスして揺さぶられてトロトロになりながらも弱々しく
「おまえなんかきらいだ、きらいだ」
と、説得力のない悪態をつくところがとっても可愛いです。
モサ男が愛しそうに言葉責めしているところも興奮。
『宇宙のもずく』『宇宙のもずく!』
鬼畜助手 + 美少年爺
近未来SFギャグエロです。
アダルトグッズを開発し一攫千金を得ようとする博士とその助手。
博士の見た目は儚げな美少年なのに80歳、老眼、総入れ歯、喋り方が「~じゃよ」「わし」「おぬし」等の口調で所謂ショタじじいと呼ばれるものですな。
助手は博士の命令に従わないクール(聡明そうに見えるが実際は別にそうでもない)な美形で、助手の立場でありながら博士に対して威圧的。
そして鬼畜。ちょっとアホ。
3話とも助手が博士をいたぶる描写はありますが、
挿入はなしなのでカップリングは+にしておきました。
『宇宙のもずく』:触手
秘密裏に手に入れた触手の生態を調べ繁殖させようと助手に触手を体験させようとするが、
助手によって博士自らの身体で触手を体験することに。
催淫作用のある粘膜を全身に浴びながらの
乳首責め+亀頭責め+尿道責め+前立腺責めの四点責め!
とにかく触手の仕組みがえぐい。
特に乳首攻めのための触手と性器を刺激する触手の形状がえぐい。
助手が逐一具体的に説明してくれます。
触手に蹂躙される博士の表情がぐちゃぐちゃでエロ……!汁でドロドロ……!
散々な目に合された助手に報復するために痺れ薬を注入するも、
最終的には二人一緒に触手にアッー!!
『宇宙のもずく!』:全自動搾精機
博士が栽培したセルフフェラのために性器が取れるようになるきのこを食べてしまった助手。
グロは一切なくポロリと取れちゃっています。
ちなみに断面をくっつければすぐに元通りになるそうで安心。
しかし博士は前回の触手の仕返しをしようと、助手の性器を全自動搾精機にぶちこんで一時間のタイマーを掛けます(一時間は絶対に止められない)。
全自動搾精機は牛の乳搾りを参考にした、
一点集中一定の間隔で延々と精液を搾り取ってくるマシーン。
サラリとした美形の助手が悶えてる姿はエロス!
そんな中助手は渾身の力を振り絞って博士にきのこを食べさせ博士の性器を尿道プラグ付きの全自動搾精機にぶち込みます。タイマーは明日の朝まで!
「ワシ死ぬ!!!!」
仲良し。笑
『変愛 不毛変』
振り回され系ドS × 変態系お兄さん
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『マザーズ スピリット』超美形のネイティブ男子が魅せるハイパーワイルドLOVE!!
あらすじ
未開の民族×大学職員
今日も逞しい腕の中で朝を迎えました――。
理事長に留学生の世話を命じられた大学職員・稜一郎(りょういちろう)。
なんと留学生・カルタカは、言葉も通じない未開の地に住むネイティブ!!
一族の戦士で超美貌の持ち主だが、スマホやテレビ、果ては水洗トイレを恐れる彼に稜一郎はうんざり……。
だが、つたない言葉で「リョウイチロー」と呼ばれ懐かれるうちに、次第に心が傾いて!?
レビュー
前回の『ドラッグレス・セックス』が面白かったのですぐに積んでた本を崩しました。
少し前に結構話題になっていてよく取り上げられていたような。
まず表紙のインパクトがすごいですよね。
ガチ民族! 雄々しい肉体! 濃い顔!
BL作品には様々な国の攻めの方がいらっしゃいますが、未開の地の民族攻めの方には中々お目にかかれることがない!
しかもこの作品は受けが現地に行くわけではなく、攻めが留学で来日し、日本を舞台にストーリーが進んでいくので文明との違和感が半端ないです。笑
さらに言葉も通じません。攻めは母国語(読解不可能)で話してくるので何を言っているのか読者もとんちんかんです。
少々不安に感じながらも、稜一郎(受け)と一緒にカルタカ(攻め)の魅力に取りつかれていきました……。
スマホやテレビ、ウォシュレットといった文明の利器を知らないので、色んなものに驚いているところや、感情を直球で伝えてくるところはとても可愛いのに、包み込むような大らかさと全力で守ってくれそうな力強さがあります。
なんと言っても戦士ですからね。少し強引なところもキュンときます。
あと顔がお美しい。線が細い美しさではなく、美丈夫と言うのがピッタリかもしれない。
強面ですが、笑った顔はとても優しくて可愛いです。
稜一郎もカルタカも穏やかな性格なので、安心して読み進めることができたのと、常識人の稜一郎が世間知らずのカルタカや周りの人たちにツッコミを入れたりするところも面白かったです。
ギャグ要素も多いですが、期間限定の関係というのは切なく、濃厚なエロシーンもあり、非常に楽しめました。
ストーリー | ★★★★★ |
エロ度 | ★★★★☆ |
面白度 | ★★★★☆ |
切な度 | ★★★★☆ |
意外性 | ★★★★★ |
キャラクター
筒月稜一郎[受け]
27歳独身。ごく普通の大学職員(教務課事務) 。
穏やかで気が利く性格から、理事長に留学生であるカルタカの世話を押し付けられる。
責任感が強くはっきりものを言う一面も。
カルタカ[攻め]
年齢不詳(おそらく16~20歳)。雄々しく美形。
未開の地に住むルター族の次期首長と期待されている。
来日当初は英語も日本語も話せないが知能指数が高いため順調に習得していく。
大らかだが少し強引なところもある。
アクナム
カルタカを追いかけて日本に来たルター族。
カルタカの嫁探しに積極的で稜一郎の存在を邪魔に思っている。
エロ度
ページ数は少ないですが作画も非常にクオリティが高いのでかなり濃厚でえろい! 汁成分も多くて好みです。
そしてカルタカが国に帰る前に一度だけ……のセックスが切なくて切なくて。
しかも多分童貞で性の知識が乏しいカルタカに対して「君は何もしなくていい」と、稜一郎が自分でお尻をほぐしてるところも健気で萌え! 自分も触りたいと稜一郎に対して惜しみなく愛を注ぐカルタカがかっこいい……!
物語中、稜一郎に対してひたすら優しいカルタカでしたが、最後の最後に稜一郎のうなじに噛み付く野性的な一面にも興奮しました。
稜一郎は普段は奥手だろうに、恥を忍んでキスの時に自分から舌を入れてみたり、誘ったり、カルタカが本当に何も分かってないことに耐えかねて自分から行動を起こすところがとってもいじらしくて可愛かったです!!
描き下ろしで稜一郎が「後ろからばかりじゃなくてたまには別の体位もしたい」と打ち明ける時の会話で、
未開の地の民族の方ってセックスが娯楽や愛の営みではなく種を残すことが第一なんですよね、本能を感じて萌えます。
最後に
BLCDが発売しているようで!
稜一郎が野島裕史さん、カルタカが日野聡さん、アクナムが吉野裕行さん。
個人的に神キャスティングなのでCDも気になります。
あとアクナムのスピンオフはありませんか。
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