あらすじ
保育士 × 893の跡取り
関東中心に勢力を広げる一大ヤクザ組織・大和会(おおやまとかい)。
その四代目である大和辰之(おおやまとたつゆき)はある恋に破れ、腑抜けた生活を送っていた。
見かねた若頭・浅生田(あそだ)はそんな彼に九州地区を統括させようとする。
だが福岡に着いても気分は乗らず、飲み歩いて公園で寝ていた辰之は、
突如何者かに連れ去られ、欲望にまみれた一夜を過ごす——!?
人気コミック「みのりの手」スピンオフ作品。
新鋭スカーレット・ベリ子、待望のデビューコミックス。
描き下ろし「非日常が日常」も収録。
電子書籍で人気爆発 Renta!2015年BLコミック部門、上半期ベストセラーランキング、第一位!
ストーリー | ★★★★☆ |
作画 | ★★★★☆ |
エロ度 | ★★★★☆ |
表情豊か | ★★★★☆ |
ドンピシャ度 | ★★★★★ |
レビュー
こんにちは、春のスカーレット・ベリ子祭2冊目。
大本命『四代目・大和辰之』です。
前回『みのりの手』で登場した大和辰之のスピンオフになります。
関東中心に勢力を広げる一大ヤクザ組織・大和会。
その四代目である大和辰之は家業を継ぐのを嫌がっていたが、
若頭・浅生田に送られた整体院の整体師・重藤稔によって調教されてしまう。
仕事に真面目に取り組みだした辰之だったが、
稔は長年の未練を断ち切り、想いを成就させて整体院を閉院。
辰之の前から姿を消したのであった——。
シリアスっぽく書きましたがそうでもありません。
なすすべもなくかなりあっさり失恋してます。
はやく辰之を幸せにしてあげたい……。
例によって今回もあらすじを読まずに読み始めました。
表紙で興味を持つものとあらすじで興味をもつものとありますが、
表紙で興味を持ったものは色々自分の中で妄想し、
期待が膨らんで良くも悪くも期待が裏切られたりして楽しく読むことができます。
今回、受けは把握していましたが攻めは全くの予備知識なしでした。
が、これがドンピシャ!
女顔で保育士で優しいお兄さん攻め! 最高か?
個人的に、前回のみのり先生よりこっちの望先生の方が可愛くて好みです♡
萌え要素ピックアップ登場人物紹介
大和辰之・受け
凶暴凶悪ヤクザ。24歳。俺様でわりとえっちにもノリノリ。
望の過去を知って守りたいと思う(そして守る)。
尻で抱くタイプの包容力受け。
小鹿望・攻め
ゆるふわ系保育士。多分辰之より年上。
女顔を眼鏡で隠している。辰之のことが大好きだが無理強いはしない。
絶望の淵の中、辰之に救われた過去がある。死にたがりの生きたがり。
櫓木
望が勤めている保育園の園児の父親で金貸し(金融)。
旧知の仲である辰之の父親が好きで、
辰之を利用し父親を手に入れたいと思っている。
ストーリー
四代目になるための修行と称して、
九州ブロックを統括してくるように若頭・浅生田(あそだ)は辰之福岡に送り出す。
しかし、どうしてもみのり先生を思い出してしまう辰之は福岡の繁華街でヤケ酒を煽っていたが、
悪酔いして夜の公園で倒れているとみのり先生に似た男に助けられる。
そのまま男の家で介抱されるが、みのり先生だと思い込んでいる辰之は男を誘う。
あつ~い一夜が明けて、目覚めて混乱している辰之をよそに暴走する謎の男。
「ずっと……会いたかったよ!」
誰だこいつってなりますよね。笑
逃げようとする辰之に、昨晩の動画(男は記念と言っている)を撮られていたということが分かる。
「運命の人だ」とか、「俺の人生を変えてくれた」とか、「昨日は素敵だった」とか、
相手のペースに流され、男はそのまま出かけて行ってしまう。
動画を消去するために、男が書き置いていったメモの場所へ行くと、そこは保育園だった。
男は小鹿望という名前の保育士だということが分かる。
どうして辰之のことを知っているのか、話は彼の悲惨な過去の話に遡る。
その話を聞いた辰之は昔のことだと、家業だって継ぐつもりはないと突っぱねる……。
辰之が保育園に来ている際に娘を迎えに来た櫓木とひと悶着後、望は辰之に対して
「デートをして、その時間内に自分に気付かれずに
上着のポケットからスマホを奪い取れたら例の動画を消す」
という勝負を持ち掛ける。
条件をのむしかない辰之は望の執着ぷりに対して迷惑そうに
「気持ち悪ぃんだよ」という言葉を投げるが、
望は「端から好きになってもらおうなんて思ってない」ということを伝える。
自分の人生を救った辰之の存在がそれほど大きいんだろうね。かわいい。
自己嫌悪に陥り、夜の街で暴れた際にソープから逃げ出した女を
捕まえに来た黒服の邪魔をしてしまったことでオトシマエをつけることになってしまった辰之。
ソープが櫓木の店だったことから、櫓木に女の借金も合わせて2000万を請求されるが、
父親には頼ることは絶対にしたくない辰之。
前回保育園での様子を見て、望の過去を知っている櫓木は辰之と望が寝たことを察して
望の身体を使って支払わせてもいいと持ち掛けてくる。
そんなことさせられるかと逆上した辰之だったが、
「君には何ができるの? 」という櫓木の言葉に反論できず……。
望には何も言わずにたくさん抱かれるのが萌えです……。
自分のために身体を鍛え、
自分のために生きてきた目の前の男を味わう辰之。
確実に辰之の気持ちが望に傾いてきているのが分かる……;///;萌
その後の萌えポイント
電話越しに望に名前を呼ばれ心地よさと切なさの中で別の男に抱かれる。
普段は温厚な望が辰之のことになると激情を露にする。
櫓木の辰之の父親に対する想いの行方は……。
読み終えて
後日談の二人の甘くてえっちな描き下ろしもあって読み応え満載の一冊でした。
やっぱり受けながらも攻め気を忘れない辰之がえっちで可愛い。
押され気味の望が雄むき出しにしてくるところも相当萌えます。
望の不意に出てくる博多弁も可愛い♡
あと、出会った当初は辰之に奉仕の人だった望がわがまま言っちゃったりして、
かなり二人の関係が深まってきてるのが分かる!!
なんだかんだ、辰之って包容力系の甘やかし受けなとこあるし、
二人の相性バツグンじゃない!?
関係性がより良い方向に傾いていってるのも素敵だなぁと思いました。
ラストは甘やかしてくれる辰之に対して分からないように泣きそうな顔してる望が!!!!
親に愛されず、トラウマを抱えながら辰之を支えに生きてきて、
幸せになれてよかったね!!!!!!!!!涙
あ、このレビュー読み返してハッとなったけど、
最初は辰之を幸せにしてあげたい一心だったのに最後は素で望の幸せを喜んでた……。笑
でも辰之が望を幸せにしたことで辰之幸せになったね。
二人とも末永くお幸せに!!
ではではお付き合いありがとうございました!