あらすじ
高校生 × 高校教師
これはただの恋じゃない。
全寮制の男子校に通う小野は教師のイケダに恋をしていた。
高校3年の春、小野は彼が毎年3年生からひとりの生徒を選び、
1年間だけ肉体関係を持つという噂を耳にする。
古傷の語る謎、汗臭いセックスの日々、そして数々のウソ……
一体、誰が本当のこいと言っているのか?
真実とは何か?
身も心もボロボロな教師と正義感溢れる男子生徒の恋は、
悲痛で凄惨な過去と共に衝撃のラストを迎える。
レビュー
このブログを始めて三度目の梶本レイカさん。
「コオリオニ」以前に話題になっていた「高3限定」です。
大体どのサイトを見ても梶本レイカさんのご紹介のところにこのタイトルがあって、
ずっと気になっていた作品でした。
あらすじを読んだところ、学園モノ? 先生と生徒?
衝撃的と言っても学園モノでしょう?
これはわりとライトかもしれない。
甘かった
自分の甘さをどつきたくなるレベルです。
学園モノかと思っていたら、いつの間にかその地域にまつわる悍ましい話に発展していました。
些細なことだったのに、蓋を開けてみればとんでもない大事に繋がっていたと言いますか。
1巻の表紙は高校教師・イケダ(受け)の後ろ姿で、
背中に赤いアザのようなものがあります。装丁はUV厚盛かな、とても綺麗。
何かに浸食されていくイメージイラストかと思っていたらこれ、
アイロンの痕でした……ヒィ!(このアイロン痕の謎についてはまたのちほど)
梶本レイカさんの作品は、こういった身近に感じられるようなリアリティが怖い。
そして、イケダの身体。
作者の画風から描かれるキャラクターは元々手足が細くて長く、
そのうえ、イケダがガリガリの拒食体質なので骨と皮のような身体が際立って見えます。
そんな身体を綺麗だと欲情している小野(攻め)に対しても少し異常さを感じたり……。
精神攻撃やグロ描写の覚悟はしていたけどさすがに驚いたところもありました。
しかし1話の、二人が「高3限定」を結ぶ前のほのぼのとした学園生活から歯車が狂いだす感じ、
嫌いじゃないです。
始めから読み返していきつつ、レビューを書いて消化していきたいと思います。
ストーリー | ★★★★★ |
作画 | ★★★☆☆ |
衝撃の展開度 | ★★★★★ |
サスペンス・サイコホラー度 | ★★★★★ |
映画みたい | ★★★★☆ |
読む人を選ぶ作品 | ★★★★★ |
キャラクター
小野耕平[攻め]
全寮制の学園に通う高校生。背が高くて大らかで素直で明るい性格。
美容整形外科医の父とモデルの母親を持つ。
入学時からイケダに恋をしている。
イケダイクミ[受け]
卒業が近くなるとアザができてガリ痩せする。
「高3限定」(下記参照)として1年限定の相手に酷いことをされているのではないかと噂されている。 選考の基準は「何でもかんでもベラベラおしゃべりしない セーシが出るイイ子」。
「高3限定」とは
一、愛人に選ばれるのは毎年1人
一、3年生であること
一、関係は卒業までの1年間
一、イケダにはなにをしてもいい
次回
読むのにも理解するにもほんと~~~~に時間がかかるので、
考察を含めた感想は1巻ずつ分けていこうと思います。
連続して投稿できないかもしれませんが、お付き合い頂けたら幸い。
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