『ドラッグレス・セックス』その症状は相手に対する好意の強さに比例する。

あらすじ

 オムニバス 

貞操には十分ご注意ください。

罹患すると性別を問わず患者自身に好意を持つ者に対して性的興奮を誘発させる、
原因不明のアレルギー「フェロモン症」。
その症状は相手に対する好意の強さに比例する。

オフィスデリの店員の性的視線に怯える堅物サラリーマン、
「フェロモン症」を利用し女とヤリまくるヤリちん男子、
自ら「フェロモン症」の治験者となり特効薬を開発する研究者達など、
奇病が巻き起こす激情とエロス(&ラブ?)をコミカルに描いたハイテンション・オムニバス!!

レビュー

とりあえずエロいのが読みたくて手に取った作品。

前述したとおり、[フェロモン症]とは
罹患すると性別を問わず患者自身に好意を持つ者に対して性的興奮を誘発させる、近年増加中の新たな国民病。
自分に好意を持ってる相手を自分の意志関係なく誘っちゃうということですね。
オメガバースの発情期みたいなものかと思ったら罹患者はムラムラしてるわけではないみたい。
つまりいつも通り通勤してたら痴漢されて「おまえが誘ったんだ」みたいな状況になってしまうのでしょう。
とんでもない病気だ。

疑問なのがフェロモンに反応したら抱きたくなるのか抱かれたくなるのかというところですね。

表題作はお弁当屋さん×インテリ、オタク×ヤリちん、科学者×助手(リバ)の3組のカップリング。
とにかくエロいらしいということで期待を胸にいざ。

ストーリー ★★★★☆
作画 ★★★★★
エロ度 ★★★★★
体液度 ★★★★☆
満足度 ★★★★★
じわじわ笑う度 ★★★★☆



『ドラッグレス・セックス』

杉野と桧木

 弁当屋×リーマン 

誰にも好かれることのない自分が「フェロモン症」に発症しても何ら問題ない。
ただ一人を覗いては。
「フェロモン症」 に罹患してしまったサラリーマンの桧木さんは、オフィスデリの青年・杉野から向けられる好意に戸惑い、警戒しています。
杉野の視線から逃れるためにトイレに逃げ込むと杉野が追いかけてきて、そこで桧木さんは杉野に指摘されて自分が勃起していることに気付き手コキされてしまいますが、実は杉野も「フェロモン症」に罹患していて、桧木さんに対して自分のフェロモンで反応させちゃったからという義務感で触ってあげたのだと言う。
杉野に好かれていたと思っていたのに実は勘違いで、そのショックからいつの間にか杉野のことを好きになってしまっていたのだと、失恋と恋の自覚を同時にして思わず泣いてしまう桧木さん。
自分に向けられる杉野のあの笑顔に理由なんてなかったのだと。
ここ、切なくてキュンとしました。
杉野もキュンときたみたいで桧木さんのフェロモンに反応。
反応してしまったのは「つまりそーいうワケだから」。

第2話ですが両想いになってからの杉野甘ーーーーい!!
両想いなんですけど、杉野から好かれている自信がない桧木さんがセックスの時に自分ばっかり好きで抱かれておかしくなって苦しくて「ぼくも杉野くんに好かれたい」と泣きじゃくる姿は萌え以外の何物でもない!!
ちなみに抑制剤なしのセックスはすごいです。

描き下ろしは桧木さんが積極的で興奮しました。

辰見と戌井

 オタク×ヤリちん 

ヤリちんが痛い目に遭うお話。とっても可愛いです。好みのお話です。
女の子とヤリ目的にフェロモン抑制剤を飲まない辰見(受け)。
同じクラスだけどろくに話したこともないオタクの戌井(攻め)が自分のフェロモンに反応していると知り、興味本位で咥えさせるが……。
自分のフェロモンのせいで戌井が絶倫化してしまいヤリ殺されてしまいそうです。
苦しくて苦しくて「くすり(抑制剤)のましてぇ…」って言うところには大興奮!
これから女の子で満足できないくらいに身も心も愛されるといいよ!

無良と薬師寺

 科学者×助手、助手科×学者(リバ)

3組それぞれ可愛かったですが、やってくれましたなと思ったのがこれ。
「フェロモン症」を研究している二人のお話です。
はじめは研究室の先生(フェロモン症罹患者)が助手をフェロモン反応の研究として抱きます。
フェロモン反応者の精液のサンプルを摂取するために事務的にお尻を弄られて、上手にイけたらご褒美挿入。
迫られて「勘弁してください」と言いつつ先生のことが好きなので興奮を抑えられない助手が可愛いです。
次は先生が助手のことを意識しはじめ、助手のフェロモン(いつの間にか助手も発症)に反応してしまい……!
さっきまで助手にオラオラ迫ってた先生が今度はトロトロに♡
抱かれながら先生が仮説を立て始めたのは面白かったです。笑

『駄目な男』

 カフェ店員(ゲイ)×離婚寸前のリーマン(ノンケ)

『好きにしたいよ』

 ワイルド系×変態ストーカーお兄さん 

幼馴染で年下攻めと攻めを溺愛しすぎてストーカー化しているお兄さん受けのお話。
生まれた瞬間から真澄(攻め)に恋した藤生(受け)、二人は同棲している恋人同士です。
子どもの頃の真澄の写真を引き伸ばして壁中に貼った部屋でセックスをして興奮している藤生。
藤生が自分の変態っぷり(自覚なし)を包み隠さず赤裸々に真澄にぶつけているのが面白くて可愛いです。
生まれ変わったら君の赤血球になりたい…!
1話は短めで、藤生の度を越した変態性と真澄が自分を溺愛しすぎる藤生に引きつつなんだかんだで二人が愛し合ってるのが分かります。

2話は二人の馴れ初めと両家に勘当されるまでのお話。
高校生になって藤生の異常さに気付き、鬱陶しく思い邪険に扱いだした真澄はクラスの男子から
そいつ真澄に彼女が出来たらどうすんの?」「刺されるんじゃねーの?
という言葉で藤生に嘘をつきます。
この時、藤生が駄々をこねるようならきっといつも通りに邪険に扱っていたかもしれないし、嘘をついたまま突き放していたかもしれないですが、藤生は
セックスはした?」「真澄の精子で作った子どもぼくにちょうだい
と言ってきます。自分じゃなくてもいいと言われたようなその言葉に逆上した真澄は
俺の代わりにして今度はそのガキにお前のその狂った愛やんのかよ」「殺してやる
首絞めからのセックス!!
首絞められても嬉しそうな藤生はさすがだし、夢にまで見たセックスはこれ以上にないくらい興奮しています。
真澄も藤生に自分だけを見ていて欲しいという執着が伝わり、言葉責めし(罵り)つつかなりがっついてて萌えます。
両家に二人の関係がバレて責められてしまうのですが、今までの藤生のストーカーっぷりから真澄がたぶらかされたような状況になっていて、黙らせるために真澄が二人のハメ撮りを再生。
藤生も絶句。
ひどいよ真澄ちゃん…!!ハメ撮りOKだったなら言ってよ!
そこかよ!(思わず真澄と一緒にツッコミ)
ご両親はひたすら不憫です……。笑

そして現在、昔のハメ撮りを見返して愛を確かめ合う二人(バカップル)でした。

満足度

期待通りどのお話も濃厚でお腹いっぱいです。
筋肉のしっかりした肉感的な男たちが狂ったようによがり感じてる様は眼福。
涙鼻水涎アヘ顔も自重しません。最高です。
攻めも興奮して必死に抱いてる感じが伝わってきてとってもよかったです。
更にストーリーも面白くて大満足の内容でした。

作者さんの作風なのか、受けがしっかりしているようで天然な子が多くて所々で笑ってしまいました。
シリアスな雰囲気の中でギャグ要素があるお話しはとても好みです。
実は「マザーズ スピリット」も買ったまま積んでいるので早く読まねば。

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投稿者:

everyours

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